もともと、書道の大家である戸松陽春先生が、水墨画にも魅せられ、趣味で描かれた作品を展示しています。
水墨画は、墨の黒一色で表現される絵画ですが、墨の濃淡、ぼかし、かすれ、にじみ、グラデーション、筆を運ぶときの勢いの強弱などを駆使し、簡素でありながら繊細な描写が可能な絵画です。
すべてを描くのではなく無駄をそぎ落として描かれる水墨画は、自然や人生の深さ、哀歓、わび・さび、静寂、素朴さが伝わり、見る者の心を強くとらえます。
水墨画の中に色を添えているのが、戸松先生の“書”です。日本人の持つ謙虚さや和の心にも通じる水墨画をぜひご覧になってください。
0 件のコメント:
コメントを投稿